はじめに 〜初夏の神戸で、心がほどける午後〜
神戸といえば、山と海。
新緑の六甲山は光にきらめき、海辺にはやさしい風が吹いていました。
そんな初夏のある日。
「レトロな建物の中に、期間限定で三宮図書館が移っているらしいよ」
そんな知人のひとことがきっかけで、ウォーターフロントにあるKIITO(キイト)を訪れることに。
古い建物の静けさ、木のぬくもり、人の気配が穏やかに混ざり合うような空間が、私は昔から好きです。
そんな私にぴったりのカフェが、図書館と同じ建物の中にありました。
KIITO CAFE(キイトカフェ)で出会った、ゆったりとした時間とやさしい味を、今日はご紹介します。
アクセスと建物の様子 〜2両バスで迷わず到着〜
KIITOは、かつての神戸生糸検査所をリノベーションした、デザインと創造の拠点。
三宮駅から徒歩圏ですが、今回は便利なポートループバスを使いました。
私が乗ったのは、神戸阪急百貨店北側のバス停から。〔三宮駅前再整備のため移動している様です〕

実はこのバス停、少し見つけにくいのですが、コツがあります。
フラワーロード東側の歩道を、海側から山側に向かって神戸阪急百貨店に沿って進みます。
歩道橋には上がらず、自転車がずらりと並ぶ駐輪場の北側にある歩道沿い——そこがバス停です。
駐輪場を挟んで、山側と海側に歩道があるので、間違えやすいかもしれません。
ポートループバスは、2両編成で前後どちらからも乗車可能。
ノンステップバスで乗り降りしやすく、ICカードの読み取りパネルは左右両方に設置されています。
降車は前方車両の運転席横のドアのみ。

「KIITO前」で下車すると、目の前がもうKIITOの入り口。
このアクセスの良さが、とても助かりました。
KIITO CAFEまでの道のりと店内の雰囲気

KIITO CAFEは、KIITOの1階にあります。
入り口すぐの扉からも入れますが、こちらは段差が大きく、扉も手前に引くタイプ。
視覚に不安がある方や、お子さん連れ、ご年配の方には、奥のスロープからのルートがおすすめです。
入り口からまっすぐ進むと、左手に自動販売機コーナーがあります。

その自動販売機とベンチの間の通路を進み、左に曲がると、ゆるやかなスロープが現れます。
そこを進めば、カフェの入り口へ自然とたどり着けます。
中に入ると、右手にオーダーカウンター。
その背後に、セルフで取れるお冷やとおしぼりが並んでいます。

店内は落ち着いた照明で、ソファ席や木のチェア、カウンター席など、多彩なテーブルが並んでいます。
それぞれの席に個性があり、「今日はどこに座ろうか」と選ぶ楽しさがあります。
この日は、革張りのソファ席でゆったりと腰を下ろしました。
少しひんやりした座面が、肌に心地よく、午後の静けさにとけ込んでいきました。
注文したのは「カフェラテ」〜午後のひと息にやさしい香り〜
訪れたのは、15時ごろ。
平日の午後とあって、カフェの中はとても静か。
窓の外からやさしい光が差し込み、時折聞こえるのは、紙をめくる音やカップがテーブルに触れる音だけ。
そんな空間で選んだのは、カフェラテ。
運ばれてきたラテには、シンプルでシックなラテアートが描かれていました。
やわらかなミルクの香り。

ひとくち含むと、ふわっとした泡が舌を包み、心までほぐれるような味わいです。
コーヒーの苦味はまろやかで、ミルクの甘みが優しく広がっていく感覚に、思わずため息が出るほど。
時間を忘れて、ゆったりと過ごすにはぴったりの一杯でした。
他のメニューもちょっとご紹介
ランチタイムには、日替わりランチやオムライス(ミニサラダ付き)なども用意されています。
日替わりの内容は、1ヶ月単位で掲示されており、来るたびの楽しみがあります。
この5月の日曜日には、「ロコモコ」が限定で登場。
しっかりお腹を満たしたいときにぴったりです。
フードは無くなり次第終了。予約は、当日10時まで。

また、ケーキセットも人気。
ケーキとドリンクをセットで注文すると、100円引きになります。
この日のケーキは、
- ヴィーガンレモンケーキ(卵・乳不使用、国産レモン使用)
- バナナタルト
- ガトーショコラ
身体にもやさしいスイーツが揃っていて、どれも気になるものばかり。

食と場所から得た、ささやかな気づき
静けさと、手作りの味がもたらしてくれる安らぎ。
KIITO CAFEで過ごしてみて改めて感じたのは、自分にとっての「心地よさ」とは何かということ。
賑やかなカフェも好きだけど、今日のような静かで落ち着いた場所にいると、自分自身が整っていくように思えました。
ウォーターフロントの東側を散策するときや、人気のTOTTEI(トッテイ)に立ち寄った後、
こんなカフェでほっとひと息つけると、旅の楽しさもぐっと深まります。
自分にとっての「好き」や「安心できる空間」を重ねていくこと。
流行より、心地よさに軸を置く選び方が、これからの私にはちょうどいいのかもしれません。
年齢を重ねることは、好みの輪郭がはっきりしてくること。
そんなふうに、自分を大切にする旅を続けていきたいと思いました。
おうちでもラテアートを楽しみたいあなたへ
今回のラテに心が弾んで、思わず「おうちでもやってみたいな」と感じました。
ミルクフォーマーやラテアートに役立つアイテムを、以下にご紹介します。
気になるアイテムを手軽にチェックできます。
KIITO CAFE 基本情報
- 店名:KIITO CAFE(キイトカフェ)
- 住所:神戸市中央区小野浜町1-4 KIITO 1階
- TEL:078-332-7102
- アク:ポートループバス「KIITO前」下車すぐ
- 営業時間:11:30〜15:00
- 定休日 月曜日
- 公式サイト:https://kiito.jp/floor/1f/cafe/
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まとめとひとこと
KIITO CAFEで過ごした時間は、神戸の初夏をまるごと味わうような、やさしくて豊かなひとときでした。
「旅の途中で出会う、わたしの好き」を、ひとつずつ集めていく。
そんな過ごし方を、これからも大切にしていきたいと思います。
次の旅は、どこへ行こう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
健康で、彩りのある日々を🍀
 
  
  
  
  




