春の陽気に誘われて、若葉がまぶしい季節。
生命力に満ちた新緑のなか、ようやく訪れることができた「ヨドコウ迎賓館」。
ずっと行きたいと思っていた場所。
私にとって、心地よい空間とは何か──
そのヒントを探しに、芦屋川の風に吹かれて歩いてみました。
ヨドコウ迎賓館について
阪急芦屋川駅から歩いて約10分。川沿いの静かな住宅街に、歴史的建造物がひっそりと佇んでいます。
設計はアメリカの巨匠、フランク・ロイド・ライト。
この迎賓館は、彼が日本で手がけた数少ない現存建築のひとつ。
「自然と共にある建築」を体現するように、芦屋の地形と景観を取り込んだ設計は、訪れる人の感性を優しく刺激します。
五感で感じる見学記
芦屋川のせせらぎに耳を傾けながら、ゆるやかな坂道を登ります。

- あの有名な「ライト坂」、思ったより歩けました。毎朝のウォーキングのおかげかな。

門をくぐり、迎賓館のアプローチへ。

石と緑が織りなす静かな空間に、ひんやりとした風が抜けていきます。
玄関前、右手にある石にそっと手を当ててみると──
御影石とは違う、優しい手ざわり。冷たさを感じさせない石。

自然素材と設計の力って、すごい。

入館し、階段を上がって室内へ。
戸口はやや狭く、ガイドさんと並んでは入れません。
でもその先に待っていたのは、言葉にならない空間。

大きな窓に囲まれた一室。
柔らかな光、生き生きとした若葉、風の通り道。
建物の中なのに、まるで森の中にいるような心地よさ。

残る一面には、重厚な暖炉。自然と建築、人の暮らしが溶け合っているようでした。

三階には、畳敷きの和室。

スリッパを脱いで足を踏み入れた瞬間──
畳の感触が足の裏から心に伝わってきて、
「あぁ、私、日本人だなぁ」って思わず笑ってしまいました。

廊下も印象的。

飾り銅板を透かして差し込む光が、床に影絵をつくる。
時間や季節で変わるその光景、暮らしの中にこんな美があることに感動します。
水まわりの蛇口も、どこか可愛い。

そして最上階のバルコニーへ──

六甲の山々、芦屋の街、そして海まで見渡せる絶景。
爽やかな風、小鳥のさえずり、おひさまの温もり。
何もかもが優しく包み込んでくれるようでした。

階段を降りて、煙突のそばを通り抜けると、視界がパッと開けて──

まさに「自然と暮らす」ことの心地よさを、身体で受け取った時間になりました。
気づきとリンクする想い
この場所に来たい、体感したい──
そう思い続けて、やっと訪れたヨドコウ迎賓館。
バルコニーからの景色を晴れた日に見たい。
若葉が好きだから、春がいい。
階段が多いから、体調の良い日がいい。
いろんな条件を整えて、ようやく「今だ」と思えた日でした。
そして、今読んでいる物語の舞台も「芦屋」。
ユニークなキャラクターの名は「ロイド」。
ああ、やっぱりこの日だったんだなと、しみじみ感じました。
少しずつ、歳を重ねて。
できない理由ではなく、「どうすればできる?」と考えるようになった。
その柔軟さが、心を軽くしてくれます。

【関連書籍の紹介】
ヨドコウ迎賓館を訪れたあと、もっと知りたくなった方ライト建築や芦屋の物語を、読書で深めてみませんか?

基本情報】
ヨドコウ迎賓館(旧山邑家住宅)
- 所在地:兵庫県芦屋市山手町8-15
- アクセス:阪急芦屋川駅から徒歩約10分
- 開館日:水・土・日・祝(※要確認)
- 開館時間:10:00〜16:00
- 入館料:大人500円(障害者割引あり)
- 公式サイト:ヨドコウ迎賓館
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まとめとひとこと
自然と建築がこんなに寄り添って、
人の感覚をやさしく包む場所があるなんて。
ヨドコウ迎賓館は、ただ美しいだけでなく、
「自分を大切にする暮らしってどんなだろう?」と考えさせてくれる場所でした。
また季節を変えて訪れたいと思います。
自分を整える旅のひとつとして。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
健康で、彩りのある日々を🍀

