こんにちは!今日は、ロービジョン(視覚障がい)を持つ私たちが、日常で直面する「お刺身」についての面白エピソードをシェアします。見えない、見えづらい人と一緒にお食事をする時のしてもらったら嬉しいサポートも合わせてご紹介します。
ロービジョンあるある お刺身編
実は、見えづらい人にとって、お刺身を食べるのはロシアンルーレットのようなもの。何の魚かわからないまま一口食べてみて「あ、これマグロだった!」という瞬間が楽しいんです。見えづらさに困る時もありますが、同じ体験を共有できる仲間がいることは本当に心強いですね!今回は、私や友人たちの「お刺身エピソード」をいくつかご紹介します。
エピソード1:「伊勢の白いミステリー」
まずは、私のエピソードから。
友人たちと伊勢を訪れた際、豪華な舟盛りを楽しむことに。
伊勢海老が乗った舟盛りなんて、テンションが上がらないわけがありません!
大好きなマグロやサーモンを手前から食べていたのですが、
友人が「せっかくだから、伊勢海老食べなよ」と声をかけてくれました。
そこで、白いものを目掛けて箸を進めると…
友人が笑い出しました。
「ほんま、天然(笑)」
「え?」
『それ、けん!」
えー!!
伊勢海老でも、鯛でも、イカでもなく
まさかの「けん(大根のツマ)」!
自分でも笑うしかありません(笑)。
この出来事で、「あぁ、こんなにも見えてないんだ」と実感すると同時に、またひとつ笑い話が増える未来が見えました。
今でもお刺身の白い部分を見るたびに、「これは鯛?イカ?ヒラメ?それともシマアジ?」と頭の中で小さなクイズが始まるのです。
エピソード2:「消えたイカのお刺身事件!ゴミ袋の中の真実」
これは、私の知人(おそらく全盲の方)から聞いた、とっても面白いエピソードです。
ある日、知人はスーパーでイカのお刺身を購入しました。
家に帰って早速お皿に移そうとしたのですが、「けん(大根のツマ)は食べないから捨てちゃおう」と思い、トレーの残りをそのままゴミ袋へ。
ところが、お皿に移した瞬間、「どどどっ」と予想外の重さが手に伝わってきました。
「え?なんか重くない?これ、けんじゃない?」と疑い始めた友人。
実は、けんではなく、半分のお刺身がまだトレーに残っていたのでした!そのままゴミ袋の中へ…もう後の祭りです。
知人は苦笑しながら、「白って本当に見づらいよね」と。
周りの人ができるサポート
見えづらい、見えない人とお食事をする際、お刺身が出てきたらどうサポートできるでしょうか?
ここでは、簡単にできるサポート方法をいくつかご紹介します。
1. 盛り合わせの配置を伝える
たとえば、「お皿の中央にお刺身が3種並んでいて、左からマグロ、鯛、サーモンです。」といった具合に、具体的に配置を伝えるだけでも大きな助けになります。
2. 取り分けて小皿で提供する
舟盛りのような大皿でシェアする場合、あらかじめ一人分ずつ取り分けて小皿で提供すると、とても助かります。
まとめ
こういった「お刺身あるある」は、当事者同士で話すと本当に盛り上がります。そして、見えづらい私たちにとって、日常のちょっとした笑い話が、先の不安を和らげてくれるのです。
もし、皆さんの周りにも同じような経験をした方がいたら、ぜひ優しく手助けしていただけると嬉しいです。
そんな笑い話や日常の工夫を共有しながら、一緒に楽しい食事の時間を過ごしましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
健康で、彩りのある日々を🍀