スマートフォンで時刻を確認することが多くなった今も、腕時計は世界中で愛好家がいる人気のアイテムです。
見えても、見えづらくても、見えなくても、大好きで楽しみたい気持ちは同じ。
見えづらさがあると腕時計を探そうと思っても、次々と疑問が出てきます。どれを選べばいいのか、どんな種類があるのか、どこで購入できるのか、補助具の助成対象なのか対象なのか…。
ここでは、ロービジョンであり視覚障がい者当事者の視点から、見づらさを抱える人の腕時計の選び方とおすすめ腕時計をご紹介します。
見づらい人は、どうやって時刻を知るの?
見えづらさを抱える人は、どのようにして時刻を確認しているのでしょう?
主に4つの方法があります。
聴覚に頼る、触覚に頼る、音声に頼る、人に尋ねるです。
見え方や困り事も、人によって千差万別です。
自分に合った腕時計を見つけてみませんか?
腕時計には、補助具として助成を受けられるものもあります。手続きの順序に決まりがあり注意が必要です。希望の腕時計が決まったら、購入前に必ずお住まいの市区町村の担当者に確認するようにしてください。
視覚障害者の当事者である私の、時間の確認方法を別記事でご紹介しています。参考になれば嬉しいです。↓
見づらさを抱える人の腕時計の選び方
見えづらさは、人それぞれ違います。
選ぶ上で最も重要なのは『自分に適していること』です。
『音なのか』『触れるのか』。
自分の見え方を確認し、音なのか、触れるのか、自分にとってわかりやすい方法、使いやすい方法をまず考えます。そして、使うシーンを整理します。
整理ができたら、腕時計探しの始まりです。
使いやすさと使うシーンの2つの視点から、腕時計を見ていきましょう。
使いやすさで選ぼう
音と手触り、どちらがわかりやすく使いやすいですか?
私は中途障がいなので、圧倒的に音の方が扱いやすいです。
見え方や感覚は十人十色。自分に適した腕時計が見つかるといいですね。
では、順にお話ししていきますね。
音声なら音声アシスト搭載のスマートウォッチがおすすめです。
おすすめポイント1 音声で簡単に確認できる
おすすめポイント2 多機能で、時計以外にも重宝する
おすすめポイント3 デバイスやスマホで簡単操作
残念なポイント 福祉の補助具助成対象外のため、経済的な負担が大きい(2023年5月2日現在)
市の担当者に確認したところ、補助具として助成を希望する場合は、視覚障害者用に特化したもので、時計のみの機能を有したものになるそうです。Apple WatchやiPhoneは視覚障害者用のアプリを入れて利用している方も多く、自立支援訓練でも学ぶのですが、視覚障害者に特化されていないみんなが使えるものという理由で対象とはならないのが現状です。
この辺りが早期に解決され、ロービジョンや視覚障がいの方々の暮らしのQOLやWell-beingが高くなっていくことを願っています。
触れて確認するならタクタイル時計(触読式腕時計)
おすすめポイント1 シンプルな突起でわかりやすい
おすすめポイント2 補助具の助成がある(市区町村での確認をしてください)
こちらのタクタイル(触れる)タイプの時計は、先日のテレビドラマ『ラストマン』の主人公全盲の捜査官が第1話の中で、身に付けていたタイプと同じです。
使うシーンで選ぼう
続いて使うシーン別に見て行きましょう。3つのシーンを取り上げています。
ビジネスシーンには
セイコーのシンプルなタクタイル腕時計がおすすめです!
おすすめポイント シンプルで洗練されている
スポーツや健康に気をつけている方、健康管理したい方にオススメ
スポーツや健康に関心を持たれている方には、ガーミンの音声アシスト搭載のスマートウォッチ『Venu 2 Plus』がおすすめです。
おすすめポイント 時刻の確認だけでなく、心拍数や睡眠の質などをチェックすることができる
残念なポイント 経済的な負担が大きい
オシャレを楽しみたい!
おしゃれなあなたには、イワンの『Bradly』タクタイル時計がおすすめです。
おすすめポイント1 とにかくオシャレ
見えていても、見えなくても。そんなコンセプトでユニバーサルデザインや多様性を意識して作られた逸品。おしゃれなだけでなく機能性も抜群。時針、分針はボールで示しています。
おすすめポイント2 カラーバリエーションが豊富
残念なポイント 経済的負担が大きい、アメリカ発ブランドで取り扱い店舗が限られる
ファッションとしても機能面でも優れている『腕時計』。
自分好みの腕時計ををぜひ見つけてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
健康で、彩りのある日々を🌸