2023年春にスタートしたドラマ『ラストマン 全盲の捜査官』。
視覚障がいを持つFBI捜査官がバディーとともに、事件解決に挑む刑事ドラマです。
ここでは、福山雅治さん演じる主人公の捜査官が使用する視覚障がい者用アイテムについてご紹介していきます。
ドラマ『ラストマン 全盲の捜査官』
全盲の人たらしFBI捜査官と犯人逮捕のためには、手段を選ばない孤高の刑事が凸凹バディーを組んで難事件に挑んでいく!そしてその先には、誰も予想できない運命が待ち受けていた。ミステリアスなストーリーが交錯する新時代の痛快バディドラマ。(公式サイトより)
視覚障がいを持つ主人公が使っているアイテムのご紹介
ここでは、視覚障がいを持つ当事者の視点で、『ラストマン全盲の捜査官』に出演している視覚障がい者用アイテムをご紹介していきます。
第1話
白杖
白杖を持って歩いている人を見かけたことはありますか?
視覚障がい者は歩行や移動をするときに、白杖を使って障害物や段差を探知し、周囲の状況を認識しています。
白杖にはいろんな種類があるのをご存知ですか?
白杖の種類について、こちらの記事でご紹介しています。
腕時計
主人公が時間を確認していた腕時計、覚えていますか?
この時計は、触読式腕時計と呼ばれ、触れて時刻を確認することができます。
ドラマの中で使われていた腕時計を探してみたのですが、同じものは見つけられませんでした。セイコーの時計が似てると思います。
視覚障がいを持つ人はどうやって時間を確認しているの?
こちらの記事でお伝えしています。
アイカメラ
視覚障害者用のアイカメラとは、視覚障害者が周囲の情報を把握するために使用するデバイスです。アイカメラは、小型のカメラを装着したデバイスで、ユーザーの視野にカメラが映し出す映像を音声などの別の形式に変換して伝えてくれます。
第2・3話
特に視覚障がい者用アイテムの新キャストはありませんでした。
第4話
伴走ロープ“きずな”
視覚障がいを持つランナーと伴走者が互いに握っているこのひもは、伴走ロープ、通称きずなと呼ばれています。“きずな”のおかげで安心して歩いたり走ることができます。
私も伴走歩会で歩いたり、走ったりするときには、この“きずな”を使っています。伴走の方との交流も楽しく、共に良い刺激を与え合える時間になっています。
第5話
特に視覚障がい者用アイテムの新キャストはありませんでした。
第6話
視覚障害者用将棋
視覚障がい者用の将棋盤は、見えづらさを抱えていてもさせるように盤の升目を区切る罫線には凹凸があります。また駒の種類と表裏もわかるようになっています。
第7話
特に視覚障がい者用アイテムの新キャストはありませんでした。
第8話
点字
点字は視覚に障害のある人が使う文字です。点字は文字を触って感じることで、文字の形や意味を理解することができます。
点字は特殊な紙や機械を使って作られます。紙の上には、小さな突起があって、それが文字や記号を表しています。
今後も、ドラマ中の視覚障がい者用のアイテムについて順次紹介していきます。
アイテムだけでなく、スマホなどを使った音声読み上げや音や匂いでの判別など日常で駆使している視覚障がい者の生活技術も出てくるのも魅力のひとつです。(第1話多め、2話からは事件中心かな)
こんなふうに情報を得てるんだな、こんなサポートがあるといいんだなと参考にしていただけるドラマです。
難病患者を演じたことがある大泉さんは、同行の際の、サポートポジションへサッと立ち位置をかえる所作がとっても自然で好感が持てます。第1話では、意識して立ち回るのですが、回を追うごとに所作も滑らかでリアルだなと感じます。
助けるより、共にの意識が、当事者としては観ていて嬉しいです。
サポートと見守りのバランス、パートナーシップにも注目しながら観ています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
しなやかに生きる 彩りのある日々を🌸