【ロービジョン・視覚障害者】病院で困ったこと。あったら嬉しい配慮。

本サイトは紹介報酬が発生するページを含んでいます

ロービジョンの私が経験した病院で困ったこと、あったら嬉しい配慮をまとめました。ロービジョンや視覚障害者が体調不良のとき、我慢せず診察に行けるように、環境配慮が広がることを願っています。そして、どんなふうにサポートすればいいかわからないと思われている病院関係者の方の参考になったら嬉しいです。

病院で困ったこと

①問診票が読めない、書けない。

普段からルーペを持ち歩いたり、スマホを利用して小さな文字は拡大して読んでいますが、病院やクリニックでの問診票は特に小さな字で、文字色も薄く、各々によって書式も違うため、読みづらい。また記入スペースも小さく、書くのも困難なことが多い。

▶︎▶︎▶︎あったら嬉しい配慮

代読・代筆。人員難ということで断られたこともありますが、家族やガイドさんが同行できないときは、病院関係者による記入のサポートがあれば心強いです。

WEB問診なら、なお良し!スマホで自分の読みやすいサイズに拡大したり、音声読み上げ機能を使ったり、音声で入力することもできる。また、事前に自宅で入力することができると、通院へのハードルが低くなるだろう。病院にかかりたいけど、我慢した経験があるのも、視覚障害者やロービジョンの“あるある“です。

②事前の問い合わせで断られる。

事前に、電話で症状や“見づらさ“を抱えており、ガイドなどのサポートが必要であることを伝えると、診察を断られたことがあります。健康診断や人間ドックでも。

▶︎▶︎▶︎ あったら嬉しい配慮

オンライン診療や往診のかかりつけ医がいたら、安心できる。症状があってつらいときに、診てもらえない、だから薬も処方してもらえないのは状態を悪化させる危険があります。いざという時、診てもらえるお医者様がいるのは大変心強いです。

私自身、オンライン診療のサービスに登録しましたが、エリアが対象外で使うことが出来ませんでした。

ロービジョンや視覚障害の方が、体調不良や気になる症状があるときに、健常者と同じように病院にかかれるような仕組みがあればいいな。

③院内の移動が難しい。

視野や視力が低下しているロービジョンや視覚障害者は、単独での受診の際、検査などで病院内の移動は、転倒や衝突などの危険を伴うこともあります。

壁、床、扉の色がすべて白いと、見分けがつきにくく、扉を見つけるのにも時間がかかります。また、診察室にモノが沢山あると気づきにくいので、つまづいたり、ぶつかったりしてしまいます。先日は、椅子の位置の確認に精一杯でスペースを仕切るパーテーションに頭をぶつけてしまいました。一言、“右手にパーテーションがあります。“と声かけいただければ嬉しいです。

そして、スリッパへの履き替えも、難儀です。土足でいけるのか、スリッパ履き替えなら、そのスリッパはどこにあるのか、機械ならボタンはどこか、どこから出てくるのか、どこに返却するのか、土足はどこに置くのか…健常者の時には意識しなくても出来たことが、今では病院に行くのが億劫になるほど、ひとつひとつに時間を要します。スリッパに履き替えるところは、段差があることも多いです。どこに、どのくらいの段差があるのか、病院にいる間意識し続けると、普段以上にどっと疲れます。

▶︎▶︎▶︎あったらいい配慮

声かけと誘導。心で寄り添ってくださる病院関係者に出会うと、心が救われます。ロービジョンになってより感じることですが、仕事だからサポートする人、気づこうとしない人、意識しなくても思いやりに溢れている人…いろんな方がいて、小さな優しさ、思いやりが心を温めてくれます。私も優しさを受け取った感謝をしっかり伝え、その方の心を温められていたら、“愛の循環“になっていたら嬉しいです。

④慣れない場所でのトイレ

外出先など慣れない場所でのトイレは困ることが多く、病院も例外ではありません。

⑤薬が見分けにくい。

錠剤が複数出た場合、どれが何なのか、いついくつ服用するのか…把握しづらい。今までで一番困ったのは、シロップのメモリが見づらかったこと。見づらいけど、都度計量する必要がある…。

▶︎▶︎▶︎あったらいい配慮

間違わずに服用するには、工夫が大事です。一番は、見分けにくいことを伝えること!ここは、ロービジョン、視覚障害者が頑張るところですね。病院関係者には、帰宅したときに、どの袋に何が入ってるのかわかる様に、いついくつ服用するのかわかる様に声かけなどでサポートをお願いできたら嬉しいです。

hospital

ロービジョンの私が経験した病院で困ったこと、あったら嬉しい配慮をまとめました。ロービジョンや視覚障害者が体調不良のとき、我慢せず診察に行けるように願っています。そしてこの経験たちが、どんなふうにサポートすればいいかわからないと思われている病院関係者の方の参考になったら嬉しいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

穏やかで、彩りのある日々を🌸🍀

タイトルとURLをコピーしました