前回の①地層ってなに?に引き続き、地層についてより詳しく学んでいきます。内容的には中学生の分野も多く含んでおり、本やインターネットサイト、YouTube等を活用しながら学びました。わかりやすかった動画コンテンツもあわせてご紹介しています。
小学生のわが子との学びを備忘録かねて記しています。学校からの調べ学習や自主学習で困っている方や、ホームスクーリングされている方の参考になれば嬉しいです。
地層の変化
前回の『地層って何?』で、地層と地層の出来方について学びました。前回、いろんな地層写真を見る中で、割れているものや、ぐねっと曲がっているものなどがありました。そこで、今回は、地層はどのように変わるのか?具体的に学んでいきます。
地層がズレた!
断層
地層に力が働いて割れてズレたものを断層〈だんそう〉(英:Fault )と言います。
地層が引っ張られたり押されたりして、地層が割れ、そしてズレます。
では、日本にある断層はどのようなものがあるのでしょう?
これは、兵庫県淡路島にある野島断層です。
阪神・淡路大震災の時に出来た断層で、ありのまま保存されています。
野島断層について詳しく知りたい方は、北淡震災記念公園 野島断層保存館へ。
しゅう曲
地層に力が働いて押し曲げられたものを褶曲〈しゅうきょく〉(英:Fold )と言います。
ぎゅ〜っと地層に力が働き、地層がぐねっと押し曲げられています。
では、日本にある褶曲地層を見てみましょう。
これは、東京都の伊豆大島にあるしゅう曲地層です。
1億5000万年の大地の記憶を一目で見ることができます。
▶︎ 伊豆大島しゅう曲地層をもっと詳しく知りたい方はi伊豆大島ジオパークへ。
大地の変動
隆起と沈降
地面が元の位置より高くなることを隆起〈りゅうき〉(英:Uplift )と言います。
地面が元の位置より低くなることを沈降 〈ちんこう〉(英:Subsidence )と言います。
共に、地面が上がり下がりする場合と、海面の上がり下がりによる場合の2種類があります。
隆起でできる地形
【河岸段丘】
川でできる段丘を河岸段丘〈かがんだんきゅう〉(英:Fluvial terrace)と言います。
河岸段丘のでき方は図のとおりです。
では、日本にある河岸段丘を見てみましょう。
これは、群馬県沼田市の河岸段丘です。
ハッキリと河岸段丘を見ることができ、日本一美しい河岸段丘と言われています。
沼田の河岸段丘について詳しく知りたい方は、沼田市観光協会サイトへ
【海岸段丘】
海でできる段丘を海岸段丘〈かいがんだんきゅう〉(英:Marine terrace )と言います。
海岸段丘のでき方は図のとおりです。
次に、日本にある海岸段丘を探してみました。
これは、高知県室戸岬の海岸段丘です。
室戸岬の海岸段丘について詳しく知りたい方は、室戸ユネスコ世界ジオパークへ。
室戸は海岸段丘だけでなく、地層の断面や化石等もあり、地学好きには楽しい場所です。
沈降でできる地形
【リアス式海岸】
侵食で多くの谷の刻まれた山地が、地盤の沈降または海面の上昇によって沈水し複雑に入り組んだ海岸線のことをリアス式海岸(英:arias coast )と言います。
日本にリアス式海岸はあるのでしょうか?
これは、東北地方にある三陸リアス海岸です。
わが家では、『三陸わかめ』で馴染みがあります。
▶︎ 日本にあるリアス式海岸
YouTubeで学ぶ
とてもわかりやすかった動画をご紹介します。
備忘録
おすすめ本
今回の学びで活用した本をご紹介します。
図鑑 鉱物好きなわが子の愛読書。
中学生理科 参考書
今回は、地層の変化にはどのようなものがあるのか、どうやってできるのかを中心に学びましたが、次回はなぜ地層は引っ張られたり押されたりするのか、大地の変動について学びたいと思います。また日本にあるリアス式海岸についてもより深く調べてみようと思います。
小学生が自分で興味を持ったものを、学年を超えて調べ学ぶ時、インターネットサイトやプログ、YouTubeは心強い存在です。今回も多くのYouTubeやブログなどから学ばせていただきました。同じように自分で調べて学んでいる小学生の一助になればと思い、YouTubeやブログなどもご紹介しています。良質なコンテンツを配信いただいているYouTuberさん、bloggerさんに心より感謝します。ありがとうございます!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
楽しい学びで
しなやかに生きる力を🍀