古事記を読んだことはありますか?
日本の国がどのように始まったのか知っていますか?
日本の国の始まりの物語が記されたものが『古事記』です。
ここでは、古事記について小学生のわが子との学びを備忘録かねて記します。学校からの調べ学習や自主学習で困っている方や、ホームスクーリングされている方の参考になれば嬉しいです。
古事記
日本の始まりの物語。
飛鳥時代に始まり奈良時代712年に完成した、日本の国の歴史を記した書物で、
稗田阿礼〈ひえだあれい〉が話し、太安万侶〈おおのやすまろ〉が書き留めまとめたものです。
日本語が記された最古の書物。
古事記以前は、漢文(今の中国語)で書かれていました。まだ、かな表記は無かった時代です。
古事記は上•中•下巻の3部構成となっています。
上: 神の物語
中:人の物語
下:人と天皇の物語
『古事記』は物語、『日本書紀』は、歴史書です。
豆知識: 神の単位は『柱』。
イザナギとイザナミ
次々と神様が生まれ、最後に生まれたのが、『イザナギ』と『イザナミ』です。
神々は、イザナギとイザナミに国作りを任せ、イザナギとイザナミは日本列島を作りました。(国生み)一番最初に作ったのは、淡路島です。次に四国、こうして国産みしていきました。その後、神産みをし、火の神を産んだときにイザナミは亡くなりました。
三神
太陽の神 アマテラス
天照大御神〈あまてらすおおみかみ〉
天照大御神が洞窟に引きこもり、入り口を岩で塞ぎ、
真っ暗に。(天岩戸〈あまのいわと〉)
天照大御神を祀る〈まつる〉お社は伊勢神宮。故に今でも、伊勢神宮はとても格式の高い場所です。
月の神 ツクヨミ
月の神とされ、夜をおさめる神様です。
荒神 スサノオ
わがままで、暴れん坊。
八岐大蛇〈ヤマトノオロチ〉を退治。
その方法とは?
スサノオは、八岐大蛇をお酒で酔わせて、泥酔した八岐大蛇の首を一気に切り落とし、やっつけたのです。
八岐大蛇のいけにえを免れた娘クシナダヒメとスサノオは結婚し、出雲(今の島根県)で暮らし始めました。
スサノオとクシナダヒメの子孫であるオオクニヌシの住まいが今の出雲大社。
▶︎神無月と神有月とは?
▶︎ 10月のことを旧暦で『神無月』、他の月はなんて呼ぶ?
天皇
初代から33代推古天皇までの記されています。
太陽の神の子孫イワレビコが大和(今の奈良県)に住まい、神武天皇に即位しました。これが初代天皇であり、ここで神が人(天皇)になったと言われています。
三種の神器(鏡•剣•勾玉)
アマテラスがニニギに授けた三種類の宝器です。
鏡: 八咫鏡〈やたのかがみ〉
剣: 天叢雲剣〈あめのむらくものつるぎ〉(別名:草薙剣〈くさなぎのつるぎ〉
勾玉: 八尺瓊勾玉〈やさかにのまがたま〉
八咫鏡は伊勢神宮に奉斎されているそうです。
備忘録
下記におすすめしている『古事記』を私も読みました。
へぇ〜こういうことだったんだ、うわぁエグっ、など神々の行動や感情に触れ、今までのイメージが大きく変わりました。
子供も感情の負のサイドを知ることとなりました。アマテラスが気持ちが萎え、引きこもってしまったり、そこから出てきてもらうために作戦を立てたり、ちょこっとのぞきに来たアマテラスを無理やり引きずり出したり、黄泉の国のエピソードなどに触れ、神も綺麗事ではないことを知り、衝撃もあったでしょう。
おすすめ本
小学生も読みやすい『古事記』です。
スーパー歌舞伎『ヤマトタケル』
十数年前に観劇した市川猿之助の『スーパー歌舞伎 ヤマトタケル』。私の初めての歌舞伎体験でした。印象的だったので、小学生のわが子に伝えましたが、鈍い反応…。江戸時代の文化で学んだ歌舞伎。絵画や伝統工芸に関心を持ったわが子ですが、歌舞伎には今は関心を示しませんでした。残念。
『スーパー歌舞伎 ヤマトタケル』は歌舞伎初心者には見やすい演目です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
楽しい学びで
しなやかに生きる力を🍀