みなさんは、葛飾北斎の絵を観たことはありますか?
今も世界中にファンを持つ葛飾北斎。
その魅力とは何でしょう?
ここでは、江戸時代に活躍した画家『葛飾北斎』について、小学生のわが子との学びを備忘録かねてご紹介します。学校からの調べ学習や自主学習で困っている方や、ホームスクーリングされている方の参考になれば嬉しいです。
2020年新パスポートデザインに、2021年映画『HOKUSAI 』公開、2024年新千円札紙幣のデザインに採用されるなど、今なお愛され続けている北斎。
今がおすすめ!
北斎について、子供と一緒に学びを深めてみませんか?
葛飾北斎
江戸時代後期、化政文化のときに活躍した浮世絵師。
北斎は国内だけでなく、ゴッホやモネなどの印象派やレオナルド•ダ•ヴィンチにも影響を与えた、今も世界中にたくさんのファンがいる画家です。
北斎の生涯
葛飾北斎は、20歳から90歳で没するまでの約70年にわたり絵を描き続け、常に作画への執念を燃やし続けた人生を送りました。新たな分野に挑み、画法や様式を次々と変貌させ多彩な絵を披露しました。
▶︎ 葛飾北斎をより詳しく知りたい方に、おすすめの入門書をご紹介します。
代表作
『北斎漫画』〈ほくさいまんが〉
北斎による絵手本であり、英語圏では『HOKUSAI SKETCH 〈ホクサイスケッチ〉』と呼ばれています。シーボルトがオランダで発刊した『Japonica』に『漫画』が紹介されました。

『富嶽三十六景』〈ふがくさんじゅうろっけい〉
北斎による富士図版画集。全46図。

わかりやすく、
そうだったのか〜と興味深く視聴した動画もご紹介します。
▶︎ 葛飾北斎に影響を受けたフィンセント•ファン•ゴッホ
子供の心をつかんだ北斎作品
わが家の小学生の心を動かした作品をご紹介します。
一つ一つ鑑賞しながら、子供と語らい、子供の自由な発想、想像が羨ましくもありました。いつか実物も観に行きたいねと話しました。
① 富嶽三十六景 『神奈川沖浪裏』〈かながわおきなみうら〉
世界中で『GREET WAVE』と呼ばれている人気作品。

②富嶽三十六景 『凱風快晴』
通称『赤富士』

③富嶽三十六景 『駿州江尻』

④『塩鮭と鼠』
なぜ、北斎はこの絵を描いたのか?
『鼠』にヒントがありそう。この絵の鑑賞が親子で一番盛り上がりました!この絵をchoiceした子供の直感、侮れない。一緒に学ぶことは刺激も多く、本当に楽しい時間。

子どもの中では、江戸時代の財政難、鼠小僧〈ねずみこぞう〉、葛飾北斎『塩鮭と鼠』がconnecting dots ♪
⑤肉筆画 『富士見西行図』

⑥美人画 『手踊図』

⑦『桜に山吹』

いろんな絵に挑戦し後世に残してきた北斎。
自分軸で生きる、挑戦する!
作品だけでなく、そんな生き方が人を惹きつけるのかもしれません。
最後に
北斎、奥が深いです!
子供には、暗記ではなく、感じること•考えることを大切に学び、自分の生きる楽しみや糧にしてもらいたい。そんな学びを心がけながら、私も子供と共に学び直しています。
最後に、北斎についてより深く知り学びたい方に、北斎の絵に会える場所や北斎についてのおすすめ書籍などをご紹介します。深い学びのお役に立てれば嬉しいです。
すみだ北斎美術館

北斎が生まれた東京の下町、墨田区に2016年にオープンした美術館。
北斎の常設展があり、楽しみながら学べます。
〒130-0014 東京都墨田区亀沢2丁目7-2
営業時間: 9:30〜17:30
定休日: 月曜日
北斎に関するおすすめの本
▶︎ 北斎の入門書
巻頭に『富嶽三十六景』の46作品も入り、北斎を丸ごと楽しめる一冊。
▶︎ 富嶽三十六景
すみだ北斎美術館初のオフィシャルブック。富嶽三十六景のディテールまで堪能できる一冊。
▶︎ 北斎漫画
江戸時代後期から明治初期にかけて、65年もの間刊行され続けた歴史的ベストセラー【北斎漫画』。全15編、その全てが見どころ解説とともにこの1冊に。
Kindle Unlimitedなら読み放題でご覧いただけます。
▶︎ 北斎ぬりえ
富嶽三十六景から妖怪まで色々なジャンルの北斎の作品があります。また、カラーの作品リストや解説もあり、楽しめます。
『富嶽三十六景』を動画で楽しむ!
この感じは今の時代ならではですね。江戸時代の暮らしをイメージしやすいかなと子供と一緒に視聴しました。
マネて描きたくなったら
『富嶽三十六景 神奈川沖浪裏』小学生でもできる模写のしかたを紹介しているコンテンツです。わかりやすい!これ、おすすめです。私も一緒に描いてみたくなりました♪
【備忘録】
ゴッホのひまわりが好きだったわが子は、北斎の存在をゴッホを通して知りました。当時は『富嶽三十六景』の『神奈川沖浪裏』と『凱風快晴』の2作品のインパクトが強かったようです。わが家では『波』、『富士山』との愛称がついていました。今回、他の『富嶽三十六景』も鑑賞し、北斎が描いた富士山は青が多く、より赤や黒の富士山が際立ったんだな、赤と黒には何か意味が込められていたのかな?西洋であれ、日本であれ、この時代は自由な発言は難しかったんだね、北斎のブルーはキレイだねと話したりしました。
葛飾北斎もゴッホも、オリジナルな生き方ですね。わが子が絵から感じた強いエネルギーは、彼らの生き方そのものだったのかもしれません。子どものときの感じる力を大切にしたいなと改めて感じました。コロナで動きづらい時期ですが、落ち着いたら美術館にいきたいねと話しています。
2021年映画公開『HOKUSAI 』
2020年はロンドンナショナルギャラリー展開催中で、ゴッホのひまわりが来日中です。
例年以上に北斎を楽しめそうな今年、一緒に北斎を楽しみませんか?
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
楽しい学びで、
しなやかに生きる力を🍀