【小学生と学ぶ】日本史 『なぜ、総理大臣は山口県出身が多いの?』

homestudy-historyおうち学習

初代総理大臣 伊藤博文と、安倍晋三元総理の出身地が同じなのを知っていますか?

明治時代の政治を学ぶなかで、薩摩藩と長州藩ばかりだということを知った子供は、じゃあ今は?との疑問を持ち、総理大臣の出身地について調べてみました。

ここでは、『総理大臣の出身地』について、小学生のわが子との学びを備忘録かねてご紹介します。学校からの調べ学習や自主学習で困っている方や、ホームスクーリングされている方の参考になれば嬉しいです。

きっかけ 

明治維新の学びのなかで、倒幕や新しい政府を作るとき、薩摩藩、長州藩出身者が中心となっていたことを学びました。

薩摩藩は今の鹿児島、長州藩は今の山口県。 ちょうど安倍首相の退任と調べ学習の時期が重なったこともあり、『ん?麻生さんって九州だったよね?安倍さんは山口県…。』と興味を示したこともあり、親子で調べることにしました。

山口県出身の総理大臣

では、山口県(長州藩)出身の総理大臣を調べてみました。

明治18年、伊藤博文が初代総理大臣になって以降、8名の総理大臣を輩出している山口県。都道府県の中でトップの輩出数です。

では、8名を順に見ていきましょう。

① 明治18年 初代総理大臣 伊藤博文〈いとうひろふみ〉 4度就任(1、5、7、10代)

② 明治22年 3代総理大臣 山県有朋〈やまがたありとも〉 2度就任(3、9代)

③ 明治34年 11代総理大臣桂太郎〈かつらたろう〉 3度就任(11、13、15代)

④ 大正5年 18代総理大臣 寺内正毅〈てらうちまさたけ〉

⑤ 昭和2年 26代総理大臣 田中義一〈たなかぎいち〉

⑥ 昭和32年 56代総理大臣 岸信介〈きしのぶすけ〉2度就任(56、57代)安倍晋三の祖父。

⑦ 昭和39年 61代総理大臣 佐藤栄作〈さとうえいさく〉3度就任(61、62、63代)岸信介の実弟。ノーベル平和賞受賞

⑧ 平成18年 90代総理大臣 安倍晋三〈あべしんぞう〉4度就任(90、96、97、98代)岸信介の孫。佐藤栄作は大伯父。

総理大臣占有率

山口県勢力は強く、任期も長いですね。およそ3割の占有率でした。明治維新以降、日本の政治、社会の3分の1は山口県(長州藩)出身者のリーダーを中心に動いてきたのですね。驚きました!こういう切り口で学生時代学べたら、歴史も好きになっていたかな。

▶︎ 小学生と学ぶ 地理:山口県

参考: 首相官邸サイト

動画コンテンツもありました!

なぜ、山口県出身が多いの?

子供と導いた答えは、

次の2つの理由です。

藩閥政治

明治政府の重要な役職の多くは、倒幕の中心であった薩摩藩(鹿児島県)•長州藩(山口県)などの出身者で占められていました。

倒幕を成し遂げた『薩長土肥(薩摩•長州•土佐•肥前)』を中心にした明治維新。その後、征韓論〈せいかんろん〉をめぐって分裂し、薩摩•長州出身者が大きな勢力を持つようになりました。この藩閥政治に反対して明治時代の自由民権運動や大正時代の護憲運動〈ごけんうんどう〉が起こり藩閥の勢力は次第に衰えていきました。

【明治時代総理と出身藩】

① 伊藤博文〈いとうひろふみ〉 出身地:長州〈山口県)松下村塾生

② 黒田清隆〈くろだきよたか〉 出身地: 薩摩(鹿児島県)

③ 山形有朋〈やまがたありとも〉出身地: 長州〈山口県)松下村塾生、陸軍軍人

④ 松方正義〈まつからまさよし〉 出身地: 薩摩(鹿児島県)

⑤ 伊藤博文〈いとうひろふみ〉 出身地:長州〈山口県)松下村塾生

⑥ 松方正義〈まつからまさよし〉 出身地: 薩摩(鹿児島県)

⑦ 伊藤博文〈いとうひろふみ〉 出身地:長州〈山口県)松下村塾生

⑧ 大隈重信〈おおくましげのぶ〉出身地: 佐賀(佐賀県)肥前閥、自由民権派

⑨ 山形有朋〈やまがたありとも〉出身地: 長州(山口県)松下村塾生、陸軍軍人

⑩ 伊藤博文〈いとうひろふみ〉 出身地:長州〈山口県)松下村塾生

⑪ 桂太郎〈かつらたろう〉出身地: 長州〈山口県)陸軍軍人

⑫ 西園寺公望〈さいおんじきんもち〉出身地: 旧公家(京都府)

⑬ 桂太郎〈かつらたろう〉出身地: 長州〈山口県)陸軍軍人

⑭ 西園寺公望〈さいおんじきんもち〉出身地: 旧公家(京都府)

こうしてまとめてみると、明治時代の長州閥の勢力、凄すぎます!

『今は、藩閥政治?政党政治?』など、親子で話しながら、現在の政治についても簡単に調べました。出身地を調べると、安倍元総理が山口県(長州)出身、麻生副総理•財務大臣(92代総理大臣)は、薩摩藩士で岩倉使節団の大久保利通の子孫でした。子供もビックリ。

▶︎ 長州藩出身者が活躍した明治維新

松下村塾

松下村塾

松下村塾〈しょうかそんじゅく〉は、江戸時代末期に長州城下にあった私塾です。吉田松陰の志を継ぐ維新志士たちを、数多く輩出しました。

▶︎ 詳しくはこちら【松下村塾と多くの偉人を育て上げた吉田松陰】

【松下村塾 主な塾生たち】

▶︎ 高杉晋作〈高杉晋作〉 長州藩の藩論を倒幕に統一した。

▶︎ 久坂玄瑞〈くさかげんずい〉 坂本龍馬や中岡慎太郎西郷隆盛など幕末の志士たちに多大な影響与えた。

▶︎ 伊藤博文 初代内閣総理大臣。4度総理大臣に就任。岩倉使節団。

▶︎ 山県有朋 9大内閣総理大臣。2度総理大臣に就任。

▶︎ 木戸孝允〈きどたかよし〉志士時代は桂小五郎と呼ばれていた。岩倉使節団。

備忘録

今回も、connecting dots♪が心地いい。明治時代の学びを通じて、今の状況と重なる感じがして学び直しも、あれこれ考えながら進めました。子供の学びの感想の中で、『戦いの後は勝者が次のルールを作ってる、明治も第二次大戦の後も。』と話していたのが印象的でした。

数年前に子供と一緒に旅した山口県。もう一度、山口県をゆっくり旅したくなりました。今度は、松下村塾や錦帯橋など歴史的な場所やに足を運んでみたい。

錦帯橋
山口県  錦帯橋

数年前、旅した時は、幼少期だった子供たち。

九州からの海底を走る『関門トンネル』に興奮したり、海響館で海の生き物に触れて楽しみました。山口県では『フグ』ではなく、『フク』と呼ばれていることを知り、子供たちはハリセンボンの水を含んで膨張する姿に見入っていたのを今でも思い出します。いろんな体験が学びと繋がっていきます。

海響館 フク
海響館 フク

これからも、オンラインを活用した学びと風や手触りを感じるオフラインの学びの両方を楽しみます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

楽しい学びで

しなやかに生きる力を🍀