幕末から明治維新。大きく時代が動き、ドラマや映画化されるなど人気のある時代ですね。
ここでは、『明治維新』について、小学生のわが子との学びを備忘録かねてご紹介します。学校からの調べ学習や自主学習で困っている方や、ホームスクーリングされている方の参考になれば嬉しいです。
江戸幕末から明治へ
幕末から明治への経緯のおさらいから、始めました。
なぜ、江戸幕府は滅びることになったの?
何が起こっていたの?
どんな思い、何を考えていたのだろう?
明治維新
新政府はどんな社会を目指したの?
明治維新で何が変わったの?
明治維新について、順に見ていきましょう。
明治維新とは
日本が大きく近代化した日本史上最大の政治革命です。
明治政府が行ったさまざまな改革のことを明治維新と呼びます。
江戸時代を統治していた徳川幕府に代わって、革新的な考え方をどんどん取り入れていこうとする明治政府が政権を握りました。
王政復古の大号令
1868年、王政復古の大号令により、新政府として明治政府が誕生。
明治時代の始まりです。
元号: 慶應 → 明治 (ここから、一天皇一元号となる)
新政府は、片方で戊辰戦争を行いながら、もう片方で国内政治の土台作りを進めていきました。
戊辰戦争〈ぼしんせんそう〉
1868年から1869年、1年半。
王政復古を経て明治政府を樹立した薩摩藩、長州藩、土佐藩などを中核とした新政府軍と旧幕府勢力が戦った日本の内戦。
新政府
江戸時代の政治をこわし、新しい社会システムの構築を目指しました。
【主要メンバー】
西郷隆盛〈さいごうたかもり〉薩摩藩出身
大久保利通〈おおくぼとしみち〉薩摩藩出身
木戸孝允〈きどたかよし〉長州藩出身
岩倉具視〈いわくらともみ〉尊王派公家
五箇条の御誓文〈ごかじょうのごせいもん〉
明治天皇の誓文。天皇を中心とする新しい政治の基本方針を示す5箇条。
『すべての政治は人々の話し合いによって決める』など。
五榜の掲示〈ごぼうのけいじ〉
岡
五箇条の御誓文発布翌日に、明治政府が民衆に対して出した5枚の高札。
儒教的道徳を説き、キリスト教を禁止するなど、江戸時代の対民衆政策を引き継ぐものでした。
江戸→東京
江戸を東京とし、天皇の住まい:を京都から東京へ移しました。
新政府の権力をアピール。
版籍奉還 〈はんせきほうかん〉•廃藩置県〈はいはんちけん〉
版籍奉還••• 藩が天皇に自治権を返し、明治政府が自治権を握る。
廃藩置県•••藩→府•県へ。大名をクビにし、知事を派遣。
新政府は権限を自らに集中させるためこの2つの政策を実施しました。
岩倉使節団
不平等条約改正を求めて欧米へ。
メンバーはオールスター級!
岩倉具視〈いわくらともみ〉旧公家
大久保利通〈おおくぼとしみち〉薩摩藩出身
木戸孝允〈きどたかよし〉長州藩出身
伊藤博文〈いとうひろふみ〉長州藩出身
条約改定は失敗に終わりましたが、欧米の経済や文化などを学び、日本の近代化に役立てました。
留守政府 『富国強兵〈ふこくきょうへい〉』を目指す
不平等条約改正を目指して海外に出た岩倉使節団。
では、国内の政治を行なっていたのは誰でしょう?
内政を担ったのは、西郷隆盛と板垣退助です。
西郷隆盛〈さいごうたかもり〉薩摩藩出身
板垣退助〈いたがきたいすけ〉土佐藩出身
どのような制度や仕組みを取り入れて『富国強兵』を目指したのでしょうか?
では、見ていきましょう。
身分制度廃止
廃藩置県により大名がクビになり、次に身分制度により武士がいなくなりました。
武士→廃止 刀を帯びるのも廃止
明治政府は『平等な社会』を目指しました。
地租改正〈ちそかいせい〉
税について、江戸時代はお米などを年貢として納めていたが、明治では現金で納付するようになりました。
お米は税収入として安定しないので、土地を測り税金額を決め、現金で納税させました。
徴兵制〈ちょうへいせい〉
20歳以上の男性に、3年間の兵役を義務化し、国を守るのは武士から国民を基礎とする軍隊へと変わりました。
刀•大砲 → 最新の銃器•軍艦へ。
政権を揺るがしかねない武士を消滅させ、欧米のような近代化を目指し、中央集権的統治を進めていきました。
インフラ整備
鉄道•電信 •郵便を政府が導入し、人や情報の行き来が早くなりました。
インフラ整備にはお金がかかるため、生糸輸出を増やしたい新政府は、生糸を国の産業とし、『富岡製糸場』を作りました。
義務教育
江戸時代(武士: 哲学•歴史、 町民農民: 読み書き•計算)
明治時代 全国民が明治政府の作った教科書で学びました。考え方を浸透させ、国を運営しやすくしました。
師範学校、専門学校、大学を作り、高度な教育も始まりました。
YouTube 明治維新
明治維新のYouTubeたくさんあり、迷ってしまいます。
ここで、わかりやすかった動画コンテンツをご紹介します。
【5分でわかりやすく解説】
【江戸から明治へ 海外の情勢もあわせて、わかりやすく解説】
長めの動画ですが、わかりやすくおすすめです!
このように、明治初期は倒幕を成し遂げた薩長を中心に、国の基礎を作り、その後海外班と国内班に分かれてスピード感ある改革を進めていきました。
岩倉具視使節団が帰国後、意見の不一致からまた大きく日本が揺れることになります。
備忘録
最後に、子供たちが何度も読んでいた本をご紹介します。
歴史マンガは私も子供の頃読みましたが、ビジュアルの人物辞典には驚きでした!
小学生は読んで楽しんだり、私にクイズ出したり。幼稚園だった下の子は、ひげさん探しやイケメン探しなどで遊びました♪
おすすめ本
わが家の本棚にある、子供たちの明治維新関連の本です。
【歴史人物大辞典】
【日本の歴史マンガ】
幕末から明治維新は、激動で刺激的ですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
楽しく学んで
しなやかに生きる力を🍀