きっかけ
休校中に、ゴミ収集の勤務をされていた清掃員の方々が新型コロナに感染したとのニュースが流れてきました。そのニュースを聞いた小学生の息子が、『ぼくたちのとこも、ごみ集めに来てくれてるよね? 大丈夫かなぁ…』 『感染しないようにできるんかな? してあげたいなぁ』とつぶやき、このつぶやきが出発点となりました。
調べよう
息子の『なぜ?』を起点に、次々出てくる子供の疑問を、親子でインターネットなどを使って調べていきました。主に調べたことをご紹介します。
• コロナウィルスはどのように感染するのか
• ウィルスと細菌との違い
• ゴミは集めた後、どこへ行くのか? (小4社会 ゴミのゆくえ)
• 市によって分別方法が違うのは、なぜ?
• リサイクルマークって何?
調べたことを、マインドマップに簡単に書き留めていきました。
宿題嫌いな息子ですが、この自分の中にある疑問を調べ、マインドマップで広げていく学習は集中して長時間取り組めていました。そして、学年を超えた学習範囲の方が生き生きし、息子には無学年学習が向いていると感じる時間でした。
僕にできることは、なんだろう
自分の中で湧き上がる疑問を調べて、マインドマップに記したあと、息子は自分にできることを考え、自分たちに何ができるのか、親子で話しました。
【子供がいろいろ考えて出した結論】
①使った後のマスクはビニール袋に入れて捨てる
②ゴミを出す量を減らす
③ゴミを出す回数を減らす
実践
• その①: 使ったマスクはビニール袋に入れてゴミ箱に入れる
• その②: 必要のないものは買わない
• その③: かさばるプラスチックゴミは小さくする
コストコで購入したお肉やお魚のトレーとパンケーキの容器の実践例がこちらです。想像以上にコンパクトになり、驚きました。
*小さくするポイントは、トレーやパックはカットし、袋類は重ねて巻寿司の要領でくるくる巻くことです。カットや巻いた後は袋に収めると、膨らまずカサが増えるのを抑えられます。
• その④: 長く愛用できるものを選ぶ
• その⑤: 小さくなった服は譲ったり、お掃除用のウエスにする
④ ⑤は以前よりしていた習慣ですが、今後も続けたいと伝えてくれました。
取り組んだ結果 わかったこと
1ヶ月半 取り組んだ結果
• その①: ゴミ出しの量
燃えるゴミ おそよ30% 減少
プラスチックゴミ およそ60% 減少
• その②; ゴミ出しの回数とゴミ袋サイズ
【ゴミ出し回数】
燃えるゴミ 週1回 → 週1回
プラスチックゴミ 月4回 → 月1〜2回
【ゴミ袋サイズ】
燃えるゴミ袋のサイズ 45リットル → 30リットル
わかったこと
• プラスチックゴミは切って小さくすると、ゴミ出し量が大幅に減る。
• 家族で協力すると効果が出やすい。
• 段ボールゴミは増えなかったが、減らなかった。
量も回数も減り、家計にも優しくゴミ出し労力も減りました。増えた事は使用済みマスクをひとつずつ袋に入れることと、プラスチックゴミを小さくする作業です。
子供が提案したプラスチックゴミのやり方には、効果の大きさも含めて驚きました。チョキチョキ小さくしていく作業もちょっと手間ですが、キッチンの隙間時間にチャチャッと済ませたり、子供と『小さくする選手権! 』で遊びながらやっています。
少し手間が増える部分もありますが、子供のゴミ収集員の方々のリスクを減らしたい思いも実践でき、環境にも家計にも優しい取り組みとなりました。我が家では新しい習慣として定着しつつあります。これからも続けようと話しています。共感いただいた方はぜひやってみてくださいね。
休校で、お仕事や家事をしながら子供の学習サポートをされている保護者の皆様、これ結構よかったです。『子供の学び』と『おうち仕事』と『遊び』が一緒にできちゃいます。
おうちで探究学習、おすすめです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!