12月11日、映画『天外者』の公開がスタートしました。初日朝イチ、観てきましたが、満席で、劇場中がすすり泣いていました。
三浦春馬さんの、いつもの『こんにちは。三浦春馬です!』から始まり、美しい日本語で語る舞台挨拶を見ることは叶わなかったですが、
彼は自身の言葉で、映画『天外者』への想いや役作り、これからの未来について語っています。
ここでは、三浦春馬さんが語った『天外者』への想い、五代友厚の役作りなどをご紹介します。

三浦春馬さんは今年の30歳の誕生日(4月5日)に、47都道府県の日本の伝統や文化を訪れた著書『日本製』を発売しました。全国各地の職人さんとの交流も、映画『天外者』へ繋がっています。この『日本製』の巻末に、彼自身が映画『天外者』への思いや、五代友厚の役作り、『日本製』との繋がり、思い描くこれからの未来について語っています。
ご紹介は一部となってしまうので、ぜひ『日本製』を手に取って観ていただけると嬉しいです。
より三浦春馬さんの表現者としての凄さや、その人柄が心に響きます。


三浦春馬が語った映画『天外者』への想い

『2019年の秋に、新たな作品の撮影で薩摩藩士として生まれて、実業家として大阪の経済発展に貢献した五代友厚を演じさせてもらったのですが、歴史的な人物をしっかり演じなければならないというこの撮影を通して、自分の意識の変化を実感しました。とても役者冥利に尽きるというか、長いこと役者をやってきましたが、これほど重責を感じる事はなかなかありませんでしたね。』
『とにかく五代さんを演じた期間はとても充実していたし、三浦春馬という俳優としても、1人の男性としてもベストを尽くすことができたと胸を張って言える作品になりました。』
ほんの一部をご紹介しました。
著書『日本製』では、彼自身の言葉で、より多く天外者について語っています。
五代友厚の役作り

三浦春馬さんは、墓前祭での挨拶について、次のように語っています。
『墓前祭で「ご挨拶をお願いします」と言われた時にも、臆することなく皆さんの前でしっかりと思いを伝えることができました。大した事は言えませんでしたが、主役として関わってくださる皆様にきちんとご挨拶したいと言う気持ちが整っていたからだと思います。』
真面目に、真摯に役と向き合う俳優 三浦春馬さん。
いつもスタッフや共演者を称え、自分のことは控えめな春馬さんが、『気持ちが整っていた』と表現した。
その裏には、どれほどの取り組みや努力があったのだろう。
五代友厚の役作りの際に、渋沢栄一さんの『論語と算盤』も読んだそうです。
『役作りのヒントがいろ色ちりばめられていた気がして、凄く参考にさせてもらいました』と話されていました。
また、『何かものを考えるときは『論語と算盤』の「論語的考え方」を持ち合わせられたらいいなと思えるようになり、とても影響受けましたね。素晴らしい本です。「なんか調子悪いなぁ」っていう時に読んでもいいんだろうなと思います。』とも。
『日本製』では、殺陣や未来についても語っています。
精神性を含めた殺陣への想いや取り組む姿勢に感銘を受けます。
この人は、どこまで高みを目指し、そのための努力をどれほどしてきたのだろう。
美しい日本語、英語や中国語。
乗馬、殺陣、日本舞踊…
人知れず続けてきた努力、日本各地や世界を巡る中で養われた感受性。
彼の持って生まれた素材美、恵まれた才能。
彼が紡いできた人生が、生き様がそこにあった。
心美しく綺麗な、成熟した人。
五代友厚は三浦春馬さんそのものだった。
著書『日本製』との繋がり
映画の中で、三浦春馬さん演じる五代さんが使用したハンカチ。
実は、藍染のハンカチで、春馬くんが提案し特注で作られたものです。
このハンカチを作ったのは、著書『日本製』で訪れた徳島の工房。
なぜ、藍染を使用しようと思ったのかなど、『日本製』の中で語っています。

『日本製』を読むと、いかに三浦春馬さん自身が好奇心旺盛で、勉強熱心で、学ぶことが好きで、人が好きで、日本を愛していたか伝わってきます。
彼の努力家で、ピュアで、芯の強さ。
五代友厚は三浦春馬さんそのもののだと感じます。
映画『天外者』と著書『日本製』、合わせることで、より深く広く、彼からのメッセージが心に響きます。
そして、彼が世界へ飛び出す準備をしっかりしていたことが伝わります。
世界で、自由に羽ばたく姿を見たかった。
こんなに素晴らしい表現者には、もう出会えない気がする。
いつも励まし癒してくれた、月のような存在。
彼は生きたかった。
『日本製』の彼の言葉からは、そう感じる。
今日も、空を見上げています。
青空だと、春馬くんが笑っているようで、穏やかでいるようで、
ただそれだけで、心が落ち着く。
五代さん、三浦春馬さんをもっと知りたい。
『論語と算盤』読んでみよう。
春馬くんが影響を受けた、調子悪い時に読むと良さそうと感じた本。
「論語的考え方」に触れたい。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
健康で、彩りのある日々を🌸🐎