三浦春馬さん初主演映画『森の学校』(ドリパスで全国上映中)の評価、感想、あらすじをなるべくネタバレなしでご紹介しています。
今は失われつつある大切なものに触れることができる映画です。
三浦春馬さんを愛するファンはもちろん、多くの方に大切なメッセージが届くことを願っています。
混迷している今だからこそ観たい、届けたい作品です。
映画『森の学校』
映画『森の学校』は、丹波篠山市出身で、霊長類学の世界的権威•河合雅雄先生の自伝的小説『少年動物誌』を原作として製作され、2002年公開されました。
西垣監督の雄大な自然を大きな画面で観てほしいとの強い想いから、映画館でのみ上映され、ファンにとっては『幻の作品』と呼ばれています。
当時小学5年生の三浦春馬さんが主人公雅雄(マト)を演じ、丸坊主で大自然を駆けまわり、家族や友達、自然や動物との触れ合いを通し、成長していく姿が描かれています。

おすすめ度 ★★★★★★★
『マトは三浦春馬に決めていた』そう語った監督の真意が伝わってくる!
春馬少年は、全編通して演じているとは思えないほど自然で、既に存在感•表現力が際立ち、天の才をを感じられます。
人として、大人として、親として、深く考えさせられる作品です。
あらすじ
昭和10年代の丹波篠山が舞台。歯科医の三男坊•雅雄(マト)はわんぱくで、ガキ大将。しかし病弱な一面も持ち、学校も休みがちで成績は悪い。動物や昆虫好きで、仲間から慕われているマトを両親は温かく見守っている。

感想
三浦春馬さんの初主演作品をスクリーンで観るために足を運んだ『森の学校』。
作品自体も大変素晴らしかったです。笑ったり、泣いたり、ほっこりしたり。
人として大切なこと、生きるということ、普遍的で大切なメッセージが詰まっている作品でした。
余韻がとても心地いい映画です。
三浦春馬さんの少年期は、思っていたより大人びていました。無邪気に自然と触れ合い、のびのびと駆け回る姿は観ていて気持ちが良く、可愛かったです。でも、クッと気持ちが入る場面では、大人の表情が現れ、ブラディマンデイの時の方が幼く思えるほどの表情の時もありました。
自然な表現で、すでに存在感、表現力の多彩さ、何より人を惹きつける魅力、スター性があり、監督の『マトは三浦春馬に決めていた』とおっしゃられていた真意がよく伝わってきました。
自分はどんなふうに育ち、今どんな大人だろうかと振り返らずにはいられませんでした。
そして、今の子供たちにも伸び伸び遊ばせてやりたいと強く思いました。
まだまだこの映画から学びたい。
何度でも、春馬少年に会いたい!
キャスト
六男の、河合家をご紹介します。

備忘録
映画館に足を運び、同じスクリーンで観た方はとても気配りのできる方が多かったです。
指定席も、間隔を取って席を取り、上映までもほぼ私語もなく飲食も控えておられました。
上映中は、場面場面で、笑ったり泣いたりの一体感があり、大切なもの、大切な時間を共有できている感覚が心地よかったです。
上映後も、ソーシャルディスタンスを保ちながら席を立ち出られていました。

三浦春馬さんは、本当に繊細に、丁寧に、時には躍動的に、その表現力、演技力が素晴らしく、やはり映画館の大スクリーンで観たい表現者!DVDではもったいない。わざわざ映画館に足を運ぶ価値があると改めて感じました。特にこの作品は、昆虫やうさぎ、鳥、森に吹く風も登場人物、雄大な自然はスクリーンでこそ。監督がスクリーンにこだわられていることも納得できました。一方で、いつでも春馬少年に会いたいファン心理ももちろんあります!
新型コロナが落ち着いたら、叶うなら過去の作品たちも含め、また映画館で彼の作品を観たい!
三浦春馬さんがひとつひとつ丁寧に向き合い、紡いできた作品たちは、普遍的なメッセージが詰まっているものが多いです。
彼の作品や人柄から、多くのことを学ばせてもらっています。
一生懸命生きた彼がとても愛おしいし、心より感謝しています!
とても心に響いた作品だったので、原作『少年動物誌』を読み始めました。
少年目線で書かれていて、映画の後もあり、より楽しめています。
情勢が落ち着けば、映画館で子供と一緒に観たいです。
今の子どもたちが、昭和10年代の子供たちがのびのびと遊ぶ姿や、今と変わらない学校の様子を見てどんなふうに感じるのか、たくさん語りあいたいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
いつも心に春を🌸🐎