唯一無二の表現者 三浦春馬さん。
彼が役者としてのターニングポイントとなった一冊と語った本があります。
ここでは、春馬くんの演技に影響を与えた書籍をご紹介します。
メソード演技

ロシアの演出家コンスタンチン・スタニスラフスキーが名優たちの演技を研究。共通点を見つけ出し、実験と検証によって俳優の訓練法を確立。俳優たちに多大な影響を与え、映画界・演劇界は大きく変えたメソッド。

この本との出会い
🐎〝24、25歳くらいの時かな。テネシー・ウィリアムズ戯曲の「地獄のオルフェウス」をやった時に、プロデューサーから「面白いから読んでみて」と公演期間中に渡されたんです。ロシアの演出家、コンスタンチン・スタニスラフスキーが名優たちの演技を研究し、実験と検証によって俳優の訓練法を確立。その訓練の仕方が書かれているのですが、とても興味深い内容でした。自分の演技のスタイルというか、芝居のアプローチのひとつとして新しいエッセンスをもらった気がします。”(honto より)
春馬くんの学びと実践
春馬くんは、この本やメソッドについてインタビューで何度か答えています。
ここでも、その一部をご紹介します。
🐎〝例えば、太陽を本当に感じるとすると、どうなるか。身体のどこがまず熱くなるかとか、昼か夕かで太陽の角度も変わってくるとか、それを、例えば「うわあ、あっつい!」とか大げさに演技をするのではなく、感じる余裕と意識の向け方が舞台に立つ以上必要であるとか、そういったことが書いてあるんです。そういうのを僕はやりたい方で。”
🐎〝(罪と罰)ラスコリニコフという主人公だったんですけど、彼にイメージがピッタリあったのはヘビ、毒ヘビのような、そういう動きがきっと似合うんじゃないかなと。(その動きが)悩んでいるような思慮深い彼の、だけどどこか狂気じみているキャラクターを体現できるんじゃないかっていうところで、試してみることがありましたね。”(インタビューより)

25歳以降の作品を観るとき、メソッド的な視点からも楽しんでいます。
『森の学校』のマトくんのとき、既に天性の才を感じるが、
才能に甘んじることなく重ねた弛まぬ努力が、彼の表現を広げ、深みを増していく。
この一年彼の作品を巡る日々。
久しぶりに他の俳優さんの作品を観ると物足りなさを感じるほどに。
〝生き様という武器”を携えた役者の凄さを感じる日々です。
これからもずっと彼の作品に触れていたい。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
いつも心に🌸🐎を。